Q&A
植物性フードについて、よくある質問をまとめました。
植物性フードに切り替えると、愛犬に以下のような変化が期待できます。
・毛につやが出て、柔らかくなる
・口臭や体臭、特に排泄物の臭いが軽減される
・動物性たんぱく質のアレルギーや食物不耐症による消化器や皮膚疾患の症状の軽減
・目やに・よだれやけの改善
・精神的な落ち着きにつながり、不安症や攻撃性などの問題が改善しやすくなる
・食べムラの改善(体調改善により食欲が回復)
これらは実際にフードを切り替えた飼い主や獣医師が報告している、切り替え後の変化の一例です。
個々の症状や体質によって、その変化の種類や度合いに違いはありますが、切り替えた方の多くが良い変化を感じています。
植物性フードでも栄養バランスは重要です。犬には、理想的なアミノ酸プロファイルを持つ植物性タンパク質が必要です。また、必須脂肪酸であるオメガ3とオメガ6、さらに炭水化物、ビタミン、ミネラルもバランスよく含まれている食事が求められます。
植物性フードにはよくエンドウ豆、ひよこ豆、レンズ豆、キヌア、シード類(かぼちゃの種やヒマワリの種、アマニシード、チアシードなど)などが使用されます。これらは良質なたんぱく質源で、愛犬に必要なアミノ酸を提供し、筋肉を強化をサポートします。また、ビタミンやミネラルも豊富で高い抗酸化作用が期待でき、腸内細菌の餌となる食物繊維が腸内環境を整え、免疫力を強化します。
また、多くのヴィーガンフードに含まれる亜麻仁や藻類は、愛犬に必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6を提供し、毛並みの輝きをもたらします。ビタミンB12、タウリン、カルニチンなども重要な栄養素です。
SHOPページで販売している、VEGDOGのドライフードGreen Crunchはヨーロッパの栄養基準FEDIAFを満たした総合栄養食で、獣医師と一緒に犬の健康に最大限配慮して作られたヴィーガンドッグフードです。
Liviveensのフレッシュフードも栄養計算をしっかり行い、栄養バランスが整った新鮮なごはんを提供します。
栄養バランスが整ったフードであれば、肉を使わなくても愛犬の栄養ニーズを最適に満たすことを示す研究も多く、これをサポートする獣医師も海外では増加しています。
犬は肉食ではなく雑食性で、何万年も前から人間と暮らしてきた間に、植物性の原料(穀物、でんぷんなど)を消化吸収できる遺伝子を多数獲得しています。
ペットとして飼われている現代の犬は、長い年月をかけて人間との暮らしに適応し進化してきました。運動量も、必要な栄養バランスもオオカミとは大きく異なります。
大切なのは、何から栄養を摂るかではなく、必要な栄養素をバランス良く摂取することです。犬は、必須アミノ酸を始め、必要な栄養素は全て植物から摂取することが可能です。
植物性フードの利点は、植物がもつ抗酸化作用や、腸内細菌の餌になる食物繊維、オメガ3必須脂肪酸が豊富で、動物の肉(特に脂質)に蓄積されやすい生物濃縮された毒素を避けることができる点などがあげられます。
たんぱく質は豆類、たね類、ナッツ類から摂取します。これらの食材には、たんぱく質だけでなく、良質な脂質、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれているため、効率的な栄養吸収を促してくれます。
また、植物性のたんぱく質や脂質は、体の炎症を抑える働きがあり、慢性疾患などの発生率を下げることが期待できます。
アミノ酸バランスも様々な種類を掛け合わすことで満たすことができるので、栄養バランスが整った植物性のごはんは犬の長期的な健康促進に役立ちます。
身近な食材に、お豆腐がありますが、すべての必須アミノ酸を含み、お肉に近いアミノ酸スコアを持っていて、消化にも優しいため、犬にも最適な食材の1つです。(メチオニンが少し低いためキヌアなどの穀物でバランスをとります)
大豆にアレルギーが多いのは、農薬を使った遺伝子組み換え大豆が多く流通しているためです。アレルギーがない犬も(人も)、遺伝子組み換え大豆を使ったものは避けるほうが賢明です。
動物性たんぱく質にアレルギーがないわんちゃんにも植物由来のごはんはおすすめです。近年の大規模な研究でも植物由来のごはんを与えられているわんちゃんの方が健康であることが示されています。
その理由として、肉ベースのごはんに多い以下の特徴が挙げられます。
・人間用には使用されない副産物が多い(内臓系や病気で屠殺された動物の肉など)
・工場生産型が主流の現代では、動物の成長を不自然に促す遺伝子組み換えがされていることが多く、更に成長ホルモン剤や、病気になりやすいため与えられている抗生物質、飼料には農薬が使用された遺伝子組み換えの穀物など、体内に入れば毒素として体が反応するものが多く使用されているのが現状です。人間やペットが食べる動物はそれらが蓄積されたものになるため、からだに大きな負担となり、病気に繋がる一つの要因となります。
植物由来のごはんには、毒素が少なく、健康を促進してくれるものが多く含まれます。
・抗酸化作用(ファイトケミカル)
・多様なビタミン・ミネラル・食物繊維
・抗ガン作用・抗炎症作用
毒素が少ないと肝臓や腎臓への負担が減り、腸内環境の悪化も防ぐことができます。腸内細菌の餌となる食物繊維も豊富なため、腸内環境を整え、効率的な栄養吸収にも繋がりやすくなります。
犬の免疫機能の70%が腸内にあり、腸内環境が整うと精神の安定にもつながることが分かっています。
この他にも寿命を延ばすことを示した研究があったり、愛犬の健康促進を重要視する飼い主様には、今は健康でアレルギーがなくても、植物性フードへの切り替えは一つの選択肢として検討する価値があるものと考えます。