植物性ドッグフードがもたらす健康効果とは?
- Liviveens.co.jp
- 8月30日
- 読了時間: 7分
愛犬の食事について、「肉がなければ健康になれない」という誤解を耳にすることがよくありますが、本当でしょうか?
肉食動物だと誤解されがちな犬ですが、実は雑食動物に分類されます。
近年、様々な科学的研究によって、植物性ドッグフードが犬の健康に多くのメリットをもたらすことが明らかになっています。
この記事では、肉を含まない植物原料のみでできたごはんが、犬の健康にどのような効果をもたらすのか、研究で示された内容をもとに、まとめてみました。
(参考論文・記事は後述)

【総合的な健康の向上】
これまでに行われた最大規模の研究では、栄養バランスのとれた植物性ドッグフードは、従来の肉ベースのドッグフードよりも犬にとって健康的なメリットが大きいことが示されています。
植物性の栄養バランスの取れたごはんで、犬は十分に健康を維持することができるとしていて、以下のような効果が期待できることを示しています:
健康と活力を全体的に向上させる
がんの予防を助ける
免疫力を強化する
慢性疾患にかかるリスクを抑える
被毛を健康に保ち、ツヤのある状態にする
アレルギーの症状を抑える
減量をサポートし、糖尿病のリスクを軽減する
関節炎を緩和する
白内障の回復を助ける など
従来の肉を使ったごはんを食べる犬よりも、通院や投薬の数が少なかったり、長生きする傾向も示されています。

【消化器系の健康と免疫力の向上 】
約2万年前から人間と生活を共にし始めた犬は、人とごはんを共有し、その進化の過程でデンプンや穀物の消化に適した消化酵素を複数獲得していることが分かっています。オオカミとは大きく変わった消化機能を持っていて、そのため、栄養バランスが整ったものであれば、植物性ドッグフードでも効率的に栄養を吸収することができるとされています。
さらに、植物由来のごはんは、ビタミン・ミネラル・酵素・繊維・ファイトケミカルなどを多く含み、消化と免疫機能の鍵となる腸内環境を育むのに役立ちます。
犬の免疫機能の70%は腸内にあるため、消化器系に負荷が少なく、腸内環境を整えてくれる食事が健康維持にとても重要になりますが、植物由来のドッグフードには腸内細菌の餌となる食物繊維(プロバイオティクス)や酵素が含まれ、抗酸化作用によって腸内の炎症を抑えるなど、腸活に良い要素がたくさん詰まっています。
便の硬さや臭い、排便の頻度、おならの頻度や不快な臭いの改善も研究によって示されています。

【アレルギー症状の改善】
驚くほど多くの犬が食物アレルギーや不耐性に苦しんでおり、その多くは牛肉、豚肉、鶏肉、乳製品などの動物性タンパク質によって引き起こされています。工場生産型で人工的に生みだされている現代の肉には生物濃縮された毒素が多く、体が炎症を起こしやすくなっています。腸内環境が荒れ、腸壁が荒れることはアレルギー発症の要因の一つです。
植物性ドッグフードは、動物を介さないため毒素が少なく、抗炎症の作用も高いため、アレルギーに対する効果的な代替手段となり、症状の軽減に成功した例が多くみられます。
アレルギーではなくても、食物不耐性をもつ犬も多く、頻繁に耳や体をかゆがったり、食べ物をあまり受け付けないような症状はもしかすると動物由来のたんぱく質に不耐性をもっているからかもしれません。かかりつけの獣医師に相談し、植物由来のごはんに切り替えてみて症状が改善するかを試してみるのも一つの手です。
植物性でも、大豆やトウモロコシ、じゃがいもなどにアレルギーや不耐性をもつ子もいますので注意が必要ですが、これは大量生産のために遺伝子組み換えをされている(農薬が多く使用される)ものが多く流通していることが要因の一つとされています。植物由来のごはんに切り替えるときも、できるだけオーガニックや非遺伝子組み換えのものを選ぶようにしましょう。

【炎症とがんのリスク軽減】
からだの慢性的な炎症は、犬と人間の両方において、がんなどの炎症性疾患につながるリスクを高める主な要因の一つです。植物性のごはんは、繊維、ビタミン、抗酸化物質が豊富であるため、炎症や酸化ストレスを軽減し、がんのリスクを減らす可能性も示されています。
恐ろしいことに、がんは今や犬の死因の第1位となっています。統計にはばらつきがありますが、ペットの犬の約2~3匹に1匹ががんを発症すると推定されています。
近年、肉中心のごはんと高いがん発症率の関連性が指摘され始めていますが、これは「生物濃縮(バイオアキュムレーション)」による、長期的で目に見えにくいダメージが原因と考えられています。化学物質や毒素は、食物連鎖の上位にいくほど体内に蓄積されていきます。つまり、犬が他の動物を食べると、その動物が摂取した毒素も一緒に取り込んでしまうのです。それにより、体が炎症を起こし、それが長期にわたると、がんなどの慢性疾患を引き起こすリスクが高まるとされています。
これらの事実は、「犬の食事から肉を取り除くことで、がんのリスクを減らせる」という可能性を示しています。

【体重管理】
最近はペットの肥満も深刻な問題として指摘されていますが、太りすぎた犬は、糖尿病、関節炎、高血圧、腎臓病、そしてがんなどのリスクが高まります。さらに、研究によると、余分な体重は犬の寿命を縮める可能性があることが分かっていて、太りぎみの犬は、健康体重の犬よりも最大で2年半も短命になる可能性が研究により示されています。
犬が太る原因はカロリーの摂りすぎですが、肉中心のごはんは、一般的に高カロリーです。多くが室内犬で、忙しくてどうしても散歩の時間が短くなりがちな中、肉由来のごはんやおやつを中心にすると、どうしてもカロリー過多に陥りやすくなります。
2024年の研究では、栄養バランスのとれた植物性のドッグフードを与えられた犬について、肥満だった犬は健康的な体重への減量に成功し、もともと健康的だった犬はそのまま正常な体重を維持したことが示されています。
植物性ドッグフードは、肉由来のフードよりも脂質が低いものが多く、体重管理にも適している選択肢といえます。

【まとめ】
いかがでしたでしょうか?日本では植物性ドッグフードについての情報がまだ少ないため、試すのは気が引けるという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、植物性ドッグフードは、犬がより健康的で満たされた生活をおくるための優れた選択肢であることが様々な研究によって示されています。
英国獣医師会(BVA)も植物性ドッグフードへの反対を撤回し支持する方へ舵をきったり、海外では獣医師も推奨することが増えてきているようです。特にペット先進国のイギリスやドイツでは人気が高まってきています。
愛犬の健康促進に力をいれている方は、ぜひ植物性ドッグフードを検討してみてください♪
アマゾンや楽天でも手に入るブランドがいくつかあり、Liviveens(りばいびーんず)のHPで販売しているVEGDOG(ベジドッグ)は獣医師と共同で開発された遺伝子組み換え原料や保存料などは不使用の安心のフードとなっています。消化や嗜好性も高く、とてもおすすめなので、ぜひSHOPページで詳細をご覧ください♪
【VEGDOG_ブランド紹介】
動物保護や環境保護にも力を入れるブランドで、その活動はPETAからも表彰され、サステナブルな事業を展開しています。原料は全て非遺伝子組み換えで、保存料なども無添加。愛犬の健康と飼い主との幸せな時間を一番に考えた愛に溢れた商品ばかりで、かわいいパッケージに心も躍ります。2016年に創業してから多くのわんちゃんと飼い主から愛されています。

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<参考論文・記事>
Knight A, Bauer A & Brown HJ (2024). Vegan versus meat-based dog food: Guardian-reported health outcomes in 2,536 dogs, after controlling for canine demographic factors.
Linde A, Lahiff M, Krantz A et al. (2024). Domestic dogs maintain positive clinical, nutritional, and haematological health outcomes when fed a commercial plant-based diet for a year.
Carina Salt (2019). Association between life span and body condition in neutered client-owned dogs